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何に涙腺をやられるかはほんとに人それぞれ
2008年11月05日 水曜日
日垣隆さんの推薦で見た映画「容疑者Xの献身」は、推薦どおりの傑作だった。
日垣さんが以前個人メルマガで「泣ける映画」の第一に紹介されていた某ボクシング映画は、見てもほとんど泣けず、わざわざDVDを買ったのを後悔したほどだった。
映画でも本でも、人から「泣ける」作品として紹介されたものは、見ても読んでも、たいてい後悔させられている。
笑いのツボ、怒りのツボ、感心のツボ、学びのツボ、どれも人それぞれだろうが、最も個人差が大きいのは、感涙のツボだと思う。
笑いや怒りや感心は、本やテレビなどで得た知識をベースにしても起こる。
涙腺が決壊するほどの共感は、実体験をベースにしてしか起こらない。
実体験には、知識のような普遍性がない。
「歳をとると涙もろくなる」というのは、髪が抜けたりシワが増えたりするのと同じ、生理的な機能の低下の一形態であるかのように理解していた頃もあった。
それが実体験の豊かさの現れであることが、子どもの頃にはわからなかった。
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