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平川克美さんのビジネス論
2008年12月10日 水曜日
平川克美さんのビジネス論のおもしろさ、というか有効性は、「ビジネスの内部」と「ビジネスの外部」の両方の視点から、ビジネスを語っているところにあるのだと思う。
平川さんの本を読むと、戦略とか、商品とか、組織とか、仕事とか、給与とか、モチベーションとか、ビジネスに関わるあらゆる事象が、それまで考えてもいなかったような角度から見えてくる。
一貫して「ビジネスの内部」の視点を維持すれば、あるいは一貫して「ビジネスの外部」の視点を維持すれば、ビジネスを明快に語ることは可能なのだろう。
あえて「ビジネスの内部」の視点と「ビジネスの外部」の視点の両方を行ったり来たりする平川さんの叙述は、決して明快ではない。
しかしだからこそ平川さんのビジネス論は、個人としてビジネスに向き合うとき自分の心の中に生まれる「言葉にならない思い」に、光を当ててくれるのだ。
たとえば佐々木には、『ビジネスに「戦略」なんていらない』の以下のような言葉が刺さった。
《ビジネスは一回半ひねりのコミュニケーション》
《ビジネスという現場では、個人の欲望は必ず「商品」を媒介として迂回的に実現する他はない》
《ビジネスの舞台では、それぞれがそれぞれのキャラを身にまといながらも、そのキャラを操っている交換不可能な「わたし」という個性が同時に存在している》
《ビジネスにおいて交換されるのはモノやサービスとお金であると同時に、技術や誠意といったものが満足や信用といったものと交換されているという二重の交換こそが、あらゆるビジネスの課題の中心であり、そこからビジネスの過酷さも面白さも派生してくる》
《ビジネスのほとんどの問題解決の要諦は「折り合い」と「やりくり」のふたつのタームで語りうる》
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