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KJ法とマインドマップ
2008年12月11日 木曜日
川喜田二郎さんの『発想法―創造性開発のために』は、「もっと若い頃に読んでおきたかった!」と佐々木が悔やむ本の一つだ。
佐々木がこの本を読んだのは、三十代になってからだった。
川喜田さんが提唱した発想法(KJ法)を学生時代に知っていれば、あの頃のモヤモヤした思いを、もっと自分自身に対してはっきりさせて、文章にまとめることもできたような気がする。
KJ法のほうが、マインドマップよりも、日本語の構造には合っていると思う。
英語は、自分の立場を示してから、対象を示す、という語順をとる(「I don't agree with you.」)。
日本語は、まず対象を提示し、次にその対象に対する自分の立場を示す、という語順をとる(「君の意見には反対だ」)。
中心から枝を伸ばしていく、というマインドマップのやり方は、そもそも英語的発想なのだ。
日本人がマインドマップを作ろうとすると、自分の頭に浮かんでいるさまざま思いの断片を、マインドマップのどこに位置付けていいか、困惑することが多いのではないだろうか。
あるいは、枝の先に後から書いた項目のほうが、むしろ中心近くに位置付けられるべき項目だった、ということが頻発するのではないだろうか。
英語の、単語同士の間隔を開けて記述するスタイルも、マインドマップ的だ。
日本語の単語は、切り離して書くと、発想を引き出す力を失ってしまう。
マインドマップに英語で「at」とか「on」とか書くと、そのあとにさまざまな発想が広がる。
マインドマップに日本語で「で」とか「に」とかだけを切り離して書いても、発想が広がらないし、そもそもそのように書く気が起こらない。
マインドマップのよいところは、KJ法ほど手間がかからないし、場所を取らないところだ。
それで佐々木は、マインドマップを取り入れてからは、あまりKJ法を使うことがなくなってしまった。
ただマインドマップでは、最初から自分の頭の中にある枠組みを打破するような発想を出しにくい。
大枝、小枝、その先の枝‥‥とどんどん枝を広げていんたとき、離れたところにある小枝同士の関係が、わからなくなることがよくある。
そんなときは、手間はかかるが、改めてKJ法をやらないとブレイクスルーは得られにくい。
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