ビー・ドキュメント代表 佐々木 一郎の公開日記

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健康管理と危機管理は同じ

2008年12月24日 水曜日

ジャーナリストの日垣隆さんがパーソナリティを務めるラジオ番組「サイエンス・サイトーク」(TBSラジオ)を、ポッドキャスティングでよく聴く。

最近聴いた「ジャンボ機長の危機管理と健康管理」(2007年3月25日放送)は、健康管理、危機管理、知恵の伝承などの面で、教えられることが多かった。

この回のゲストは、日本航空機長の小林宏之(放送当時60歳)さん。半年に1回の厳しい航空身体検査(二十代だろうが五十代だろうがまったく同じ基準が適用される)を通過し、60歳になっても現役機長を続けている方。

以下、印象に残ったポイントをメモしておく。

●ある意味、健康管理と危機管理はまったく同じ。(1)リスクが実際に起きないように未然防止に力を注ぐ。(2)それでも起こったときは最悪の事態にならないように、被害を極限にするように対応する。(3)正常な状態に戻す。(4)再発を防止する。

●危機管理も健康管理も、リスクの未然防止に必要なのは、ものすごく当たり前のこと。当たり前のことをできるかできないかの差。難しいことは一つもない。ただし10回なら10回、100回なら100回、1000回なら1000回なら続けられる人はなかなかいない。これができるのが健康管理ができる人であり、危機管理ができる人。

●年齢には戸籍年齢、精神年齢、ホルモン年齢、骨年齢、血管年齢といろいろあるが、自分でコントロールできないのは戸籍年齢だけ。健康も、安全も、年齢も、自分で決めるんだという気持ちが大事。

●四十代の中頃に老眼になりかけ、これではいけないと思って自分で訓練したら老眼が止まった。今はかえって視力がよくなった。

●精神面の健康管理で心がけるのは「感謝」、「感動」、「感性」の「3K」。不平不満がたまるとストレスがたまる。「生きてるだけでもありがたい」と思えば、あとはどんなことだって大したことではない。紙コップのお茶を飲んでも「おいしい!」と感動する。「紙コップと瀬戸物のコップでは肌触りが違うな」と感じるのが感性。感性は使わないと退化する。五感を使って感動することで感性がよみがえる。ストレスもたまらない。

●ただしストレスはなくても困る。「怖い」、「心配だ」がないと危機管理はできない。

●マニュアルで教育するうえで大切なのは、なぜ「そのようなマニュアルができたのか」というプロセスを伝える、あるいは考えさせること。

●平時においては、100点満点近い仕事を心がけるのが大事。逆に危機が起こった場合は、最悪の事態を避けるのが大事。場合によっては50点でも20点でもいい。

●伝えるべき知恵を言語化するために必要なのは、しっかりとした目的意識。目的と優先順位がはっきり意識できていれば、多少言葉が拙くても、伝わるべきことは伝わる。

 

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