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ヘーゲルとゆるゆる棒
2009年01月10日 土曜日
佐々木がこれまで他人に話したことがほとんどなくて、かつ、これまで一度も他人に理解されたことがないことを書く。
高岡英夫先生が開発したトレーニング器具に、「ゆるゆる棒」というのがある。以前は「統一棒」と呼ばれていた。
下の写真のように、木製の長棒と短棒を組み合わせた簡単な器具で、この上に立ったり、両手をついたりして使用する。

佐々木は今から12年前に、大学の合気道部の後輩に勧められて、初めてこのゆるゆる棒に乗った。
乗った瞬間、佐々木が真っ先に思ったことは、「あー! これがヘーゲルの言う『絶対精神』か!」ということだった。
ゆるゆる棒に乗ったときの、ふら~っとして一か所に定まらない状態にさせる「あれ」、「あれ」を哲学者ヘーゲルは、あらゆる運動の根底的な原動力として「絶対精神」と呼んだのか、と佐々木は、自分の体で納得してしまったのだ。
それは佐々木にとっては、かなり感動的なことだった。
ただ残念ながら、この感動を共有する相手が、佐々木にはいなかった。
まずゆるゆる棒に入れ込んでいる人間が、ほどんどいない。
ヘーゲルに入れ込んでいる人間も、ほとんどいない。
その上、ゆるゆる棒に入れ込む層とヘーゲルに入れ込む層は、ほとんど重ならない。
5年ほど前に一度だけ、武術で同じ地区組織に属する仲間数人に話してみたが、やっぱり理解されなかった。
初めてゆるゆる棒に乗ったときに同じことを思った人間は、佐々木以外にもいるのだろうか?
もしそんな人がいたら、とても嬉しいのだが。
(ゆるゆる棒は、運動科学総合研究所のコールセンターから購入できる)
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