達人の言葉
2009年01月13日 火曜日
達人の言葉には、凡人にとってはわけがわからないものが多い。
松下幸之助が成功の秘訣を聞かれて、「雨が降れば傘をさす」と答えたというのがその典型。
武術の世界ではたしか、「敵の刀が通らないところに行けばいいんだ」みたいなことを言った達人もいたっけ。
こんなことを教えられたところで、凡人には役立てようもない。
ただ、なぜ達人たちはこういうわけのわからない教えを垂れたくなるのか? と反省してみる必要はあるだろう。
きっと達人たちの目には、「雨が降ってるのに傘をさそうとしない」、「敵の刀が自分に向かって振り下ろされているのにその場から動こうとしない」凡人たちの振る舞いが、不思議で不思議で仕方がないのだ。
さすがに、土砂降りの雨の中で手に持った傘をささない人は少ないだろう。
だが刃物で襲いかかられたとき、多くの人は、体が固まってその場から動けなくなってしまうのではないか。
いわゆる「居つき」だ。
現状維持が死を招く状況に直面して、なお現状維持に汲々とする。
そういう誤りを、多くの人が知らず知らずのうちに犯す。
今までの状態、今までのやり方で通用したからといって、いつでも、いつまでも、そのやり方が通用すると思うな。
必要な変化を、いつでも瞬時にできるようにしておけ。
そう達人たちは教えてくれているのではないか、と佐々木は思う。
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