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クリスプな言葉
2009年02月22日 日曜日
内田樹さんがブログで村上春樹のエルサレム賞受賞スピーチを
《非常にクリスプで、ユーモラスで、そして反骨の気合の入ったよいスピーチ》
と評しているのを読んで、「クリスプ」という形容詞が頭から離れなくなった。
そういえば自分では使ったことがない言葉だ。
辞書で意味を調べてみた。
『大辞林』の説明は
《(トーストやセロリなど、食べ物が)歯ごたえがあり、ぱりぱりしているようす。》
『コウビルド英英辞典』の説明は
《1 Food that is crisp is pleasantly hard, or has a pleasantly hard surface.
〔‥‥〕
4 Weather that is pleasantly fresh, cold, and dry can be described as crisp.
〔‥‥〕
5 Crisp cloth or paper is clean and has no creases in it.》
「食べ物に心地よい固さがある、表面の固さが心地よい」
「天気がすがすがしくて、ひんやりとして、カラッとしてる」
「布や紙が清潔でシワがない」
ということのようだ。
『ケンブリッジ英英辞典』の説明は
《1 hard enough to be broken easily
2 describes cooked foods, such as pastry and biscuits, that are well cooked so that they are just dry and hard enough
3 describes fruit or vegetables that are fresh and firm
4 describes paper or cloth that is stiff and smooth
5 describes sound or an image that is very clear
6 describes weather that is cold, dry and bright
7 describes air that is cold, dry and fresh
8 describes a way of speaking, writing or behaving that is quick, confident and effective》
「簡単に壊れる程度に固い」
「パン菓子やビスケットがよく焼かれて、しっけてなくて十分に固い」
「果物や野菜が新鮮でしっかりしてる」
「紙や布に張りがあってデコボコしてない」
「音や画像が非常に鮮明」
「空が晴れ渡って、少し寒く、湿気がない」
「空気がひんやりとして、カラッとして、すがすがしい」
「話し方、書き方、振る舞い方がきびきびとして、自信に満ちていて、望ましい効果を上げる」
といったところか。
こういう印象や感情や効果を呼び起こす言葉って、たしかにある。
単語、文字、音の一つ一つが、目や耳を通して脳に体に吸収される瞬間瞬間、焼きたてのパイのようなサクサク感と、晴れ渡った冬空のようなすがすがしさをもたらし、意味は鮮明、印象は陽性、効果は意図通り。
そういう言葉が存在すること自体が、自分もそんな言葉を紡いでみたい、という快い意欲を呼び起こす。
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