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制御不能な身体
2009年03月15日 日曜日
高岡英夫先生が『究極の身体』などの著書で指摘されているように、高度な能力を発揮するためには、身体が高度にゆるんでいることが不可欠だ。
身体のゆるみには、レベルがある。
たとえば自分の体を10のレベルまでゆるめることを目指していて、現状では3のレベルまでしかゆるんでいないとする。
このとき、3→4→5→‥‥というふうに少しずつレベルを上げていけば、いつかは10のレベルに到達できるのだろうか?
まったくそんなことはないということを、最近痛切に感じる。
自分の体がいきなりレベル10までゆるんだら、どういうことが起こるか。
自分で自分の体をコントロールできなくなる。
達人レベルの身体調整者に体を調整してもらうと、そういう状態になる。
佐々木も何度か体験した。
ところが自分で自分の体をゆるめようとしているときは、無意識のうちに、目指すレベルを「現在の自分がコントロールできる範囲」に限定しがちなのだ。
体のゆるみのレベルには、脳の制御能力のレベルが対応している。
3のレベルまでゆるだ体には、3のレベルの制御能力を持つ脳が対応している。
この脳は、放っておくと、3のレベルの制御能力でコントロールできる範囲までしか、体をゆるめようとしない。
短期間で(遅くとも自分が死ぬまでに)10のレベルまで体をゆるめるためには、「自分の体を、自分ではコントロールできない状態までゆるめる」決意が毎回必要になる。
これは体操法の問題というよりも、マインドセットの問題だ。

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