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「予算」という発想への違和感
2009年04月12日 日曜日
何度か書いたが、佐々木はある趣味のサークルで、会計を担当している。
このサークルもこの4月で年度が変わり、先日、無事に決算を終えることができた。
サークルの幹部に、けっこうな大企業でけっこうな地位についているらしい方が一人おられて、佐々木はこの幹部の方と、決算の過程で何度か話し合いを持つ。
最近、この幹部の方が貸借対照表の読み方(資産・負債・資本と黒字/赤字の区別と連関)を知らなかったことがわかり、佐々木はけっこう驚いた。
たしかに多くのサラリーマンにとって、日常の業務に会計の知識など不要なのかもしれない。
ただ、会計に関する入門的な本がベストセラーになるくらいのご時世だから、サラリーマンであっても「ビジネスマン」と呼ばれるクラスの人々であれば、収支と貸借の見方ぐらいは頭に入っているかのような幻想を、佐々木は抱いていた。
その方が決算で最も重視していたのが、「収入・支出の各費目における予算額と決算額の差」を明示することだった。
佐々木の感覚では、重要なのは「収支・貸借の月次および年次における推移」であって、「各費目における予算額と決算額の差」ではない。
「予算通りに支出したかどうか」を重視するということは、いわば「状況に応じた判断の放棄」を要求するということだ。
佐々木は業務マニュアルについて、「成功定義型マニュアル」と「行動規制型マニュアル」という区別を提唱している。
予算に対する考え方にも、「成功定義型」と「行動規制型」があるのではないだろうか。
役所や大企業の被傭者は、予算を「行動規制型」で考えがちだ。
これは、安定した世界でのみ通用する考え方だと思う。
もっと言えば、「国家の利益よりも省庁の利益」、「会社の利益よりも部署の利益」を重視する考え方でもあるような気がする。
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