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手術後38日目
2009年05月23日 土曜日
家族がくも膜下出血で倒れて、手術から38日目。
病院に書類を提出する必要があって、日中に見舞いに行く。
やはり夜よりは脳の活動度が高いように見える。
目を開けて、ときどきこちらを見ながら、「ワーーオーー‥‥ワーーオーー‥‥」と言っているように口を動かす(声は出ない)。
病院に提出する書類に本人の署名・捺印欄があったが、本人の事理弁識能力が失われている状態なので、本人の名前だけ記入し、保証人欄に佐々木の印鑑を押して提出する。
すると病院の受付担当者は、本人の印鑑も押されていないと受領できないと言う。
事情を説明すると、そのような状態でも本人の印鑑を押して提出してください、とのこと。
そうやって本人が与り知り得ない状態で押された印鑑であっても、病院が曝される訴訟リスクの軽減に、おそらく役立ちはするのだろう。
だがそのような形で印鑑を利用することには、目に見えないデメリットも伴う。
一つは、「非人間的な組織」という印象を利用者に与えること。
もう一つは、病院を訴訟から守るはずの「印鑑による意志表明の証拠性」自体が、ジワジワと損なわれていくこと。
本人の印鑑欄には、佐々木の認め印を押して後日提出することにする。
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