ビー・ドキュメント代表 佐々木 一郎の公開日記

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問いをコントロールする

2009年06月19日 金曜日

文章のわかりにくさには、単語レベルや文レベルのわかりにくさ以外に、構成レベルのわかりにくさがある。

「構成レベルのわかりにくさ」の本質は、読み手の〈問い〉に書き手が答えていないことにある。

言い換えると、「書き手の頭の中にある〈問い〉」と「読み手の頭の中にある〈問い〉」が一致していないことにある。

人間の時々刻々における認識のうち、中核的な部分を成すのは、自分が発した〈問い〉に対して自分が得た〈答え〉である。

得られた〈答え〉は意識に顕在化するが、その引き金となった〈問い〉の方は、多くの場合意識に顕在化しない。

つまり、今この瞬間に自分の頭に浮かんでいることが、いかなる〈問い〉に対する〈答え〉としてもたらされたのかは、たいてい自覚されていない。

このことを自覚せずに、書き手が自分の頭に浮かんだことを書きつらねると、読み手の側は、その時点で自分の頭の中にある〈問い〉に対する〈答え〉にならない情報を読まされることになる。

自分自身の〈問い〉に対する〈答え〉になっていない情報は、人間の頭にほとんど入らない。

だから書き手は、読み手の頭の中にある〈問い〉をコントロールしなければならない。

この役割を果たすのが構成であり、目次であり、見出しである。

読み手の頭の中にある〈問い〉をコントロールするためには、何よりもまず、今この瞬間に自分の頭に浮かんでいることが、いかなる〈問い〉に対する〈答え〉としてもたらされたのかを自覚しなければならない。

 

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