ビー・ドキュメント代表 佐々木 一郎の公開日記

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臨機応変、天真爛漫

2009年06月30日 火曜日

『孟子』(中公クラシックス)を読んでいたら、次の章句が目にとまった。

《孟子曰わく、大人(だいじん)なる者は、言(げん)必ずしも信ならず、行い必ずしも果たさず。惟(ただ)義の在る所のままにす。》
(孟子 第八巻 離婁章句(十一))
《孟先生がいわれた。
「人の長となる大人〔=王・諸侯のような人の長となるべき徳をそなえた人〕というものは、話したことばを全部ことばどおり守るとは限らないし、やりかけた行動を最後までやり抜くとは限らない。その時、その場所に適した道義の要求にしたがうだけだ」》
(貝塚茂樹訳)
《孟子曰わく、大人(だいじん)とは、その赤子(せきし)の心を失わざる者(ひと)なり。》
(孟子 第八巻 離婁章句(十二))
《孟先生がいわれた。
「人の上にたつ大人は、赤子(あかご)の気持を失っていない天真爛漫な人である」》
(貝塚茂樹訳)

上記の二章について、訳者の貝塚茂樹さんは、次の注釈を付けられている。

《前章の、政治的状況の変化に応じて変節や裏切りさえあえてしなければならぬという大人が、本章ではまた赤子のような気持を失ってはならぬとされている。これは明瞭な矛盾だとする人もあろう。政治的変節や裏切りは、それを赤子のような純粋な気持で行える人にしてはじめて許される、と孟子は考えたのだと解釈したい。》

学者らしい解釈だなぁ、と佐々木は思った。

貝塚さんは、
「過去の発言や決定にとらわれない臨機応変さ」

「赤ん坊のような天真爛漫さ」
を兼ね備えたリーダーを目にしたことが、一度もなかったのだろうか?

成功しているリーダーは、ほぼ例外なくこの二つの資質を備えていると思うのだが。

 

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