主部と述部
2009年07月14日 火曜日
文法上、「主部」と「述部」という区別がある。
「象がいる。」
という文の場合、「象が」の部分が主部であり、「いる」の部分が述部である。
一般な順序としては、主部が先に述べられ、述部が後から述べられる。
だがこの順序は、表現上の規則もしくは慣例であるに過ぎない(特に日本語の場合は、規則としての性格よりも慣例としての性格の方が強い)。
表現上の順序は、表現者の認識の順序とは、必ずしも一致しない。
「象がいる。」
という文の場合は、
「(何かが)いる」
↓
「(何がいるかと思ったら)象が」
という認識の順序が表現されている。
(一般的な定義ではないが)仮に認識の出発点を「主題」と呼ぶならば、上記の例文の場合、「いる」という述部が主題ということになる。
これに対して
「象は哺乳類である。」
という文の場合は、
「象は(どの類に属する動物か?)」
↓
「(属する類は)哺乳類である」
という認識の順序が表現されている。
後者の例文の場合は、「像は」という主部が(ここで言う)主題ということになる。
人類の発展史、もしくは個人の成長史という観点で見たとき、「主部を主題とする文」と「述部を主題とする文」とでは、どちらが先に生まれた(生まれる)のだろうか?
「述部を主題とする文」の方が先である、と考えて間違えないと思う。
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