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豊か
2009年07月29日 水曜日
小学生の頃、近所の裕福な家で、それまで見たこともなかった薄緑色の果物をごちそうになった。
それが生まれて初めて食べたキウイフルーツだった。
キウイフルーツは皮をむいて3mmぐらいの輪切りにされ、5枚ほどがガラスの小皿に盛られ、小さな二又フォークが添えられていた。
透明感のある緑色の果肉の中に、ゴマ粒大の黒い種が円形に並ぶ美しさ。
甘味と酸味をほどよく併せ持った瑞々しい食感。
さすがに金持ちは食べてる物が違う! と佐々木はすっかり感動したものだった。
今、佐々木は起床後、果物を一個ないし半個食べることを習慣にしている。
今朝冷蔵庫を開けて、昨日4個298円で買ってきたゴールデンキウイが、野菜ケースに無造作に放り込まれているのを目にした瞬間、なぜか、はじめてキウイフルーツを食べたときのことが思い出された。
ゴールデンキウイの一個の皮をむいて丸かじりしながら、俺はなんて豊かな暮らしをしているんだろうと思った。
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