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ポジティブ
2009年08月12日 水曜日
マーカス・バッキンガムとドナルド・O・クリフトンの共著『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう』(田口俊樹訳)に、「34の強み」という章がある。
そこでは、「学習欲」や「共感性」など「強みになりうる34の資質」のそれぞれについて、その資質を持つ人の特徴と、その資質を強みとする人々の証言が、まとめられている。
その「34の資質」の中に「ポジティブ」という項があり、《あなたは人をよく誉め、すぐに微笑みかけ、どんな状況においても常にポジティブな面を探します》云々と説明が続いたあと、「〈ポジティブ〉を強みとする人たち」の一人として、次のような証言が紹介されていた。
《「世の中は、悲観的な人が多すぎます。もっとプラス志向の人、世の中のいい面に眼を向ける人が必要です。悲観的な人を見てると、気が滅入ります。以前の職場に、毎朝私のオフィスに入ってきては、愚痴を言っていく人がいました。そんなとき、わざとどこかに隠れたものです。その人の姿が見えると、トイレに駆け込んだり、ほかの場所に行ったり。その人と一緒にいると、世の中が救いようのない場所に思えてきてね。そういうのがたまらなくいやだったんです」》
(サニー・ G、コミュニケーション・マネージャー)
この証言を読んで、佐々木は吹き出してしまった。
この人、ぜんぜんポジティブじゃないじゃん。
「ポジティブでいることの効用を大切している」ことと、「資質としてポジティブである」ことは、まったく違う。
「どんな状況においても常にポジティブな面を探す」人なら、「職場に悲観的な人がいる」という状況においても、ポジティブな面を探すのではないか。
で、「ポジティブでいることの効用を大切している」が、「資質としてポジティブ」ではないというのは、佐々木自身のことでもある。
自分自身が悲観的なくせに、悲観的な人を見ては自分の気を滅入らせる。
だから佐々木は、自分自身の心に絶えず浮かんでいる悲観的なことを、できるだけ口にしない。
「ポジティブでいることの効用を大切している」が「資質としてポジティブ」ではない、他の多くの人のためにも。
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